フリクションとは?特徴と誕生の歴史

フリクションとは、株式会社パイロットコーポレーションのゲルインキボールペンなど、筆記具のブランド名のことです。2007年の発売時にはボールペンだけでしたが、現在はボールペンだけでなく蛍光ペンなどラインナップを増やしています。フリクションは温度変化により無色になるインクを使用することで、ボディ後部の専用ラバーで擦ることで生じる摩擦熱により、インクによる筆跡を消すことができるペンです。以前は何度も書き直しができる筆記具と言えば、シャープペンシルや鉛筆などの黒鉛主体の筆記具が主流でしたが、このペンにより書き直しできる筆記具としてのボールペンが誕生しました。

シャープペンシルや鉛筆は筆跡が薄いのが特徴ですが、フリクションは「しっかり書けてしっかり消せるボールペン」として、販売数を伸ばしています。株式会社パイロットコーポレーションでは、1975年に温度変化で色が変わる「メタモインキ」の開発に成功し、特許を取得しました。当時のメタモインキは紙コップなどに使用されるもので、ボールペンに使用されるものではありませんでした。1988年にメモリータイプが新開発され、約15℃まで温度変化の幅をコントロールすることができるようになったため、利用用途が格段に広がりました。

2001年にこのインキを使用する筆記用具の開発に着手しはじめ、新顔料の開発に成功したのです。その後、温度変化の幅を-20℃~+65℃までの拡大に成功し、「フリクションインキ」が誕生しました。

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